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さてさて。 
エアカナダもなんとかクリア(?)し、猫旅、佳境ですよ~。
いやぁ、毎回よくもこれほど次から次へと問題が…と、自分たちでも感心してしまう、日本までの珍道中。



今回は猫旅・番外編。 猫旅以前のお話であります。
…が、これ、いつもみたいなお笑い(…?当人たちはいつも真剣なんですけどねえ…)ではありません。(いや、ある意味お笑いかもしれないけど)
アザラシーズの敬愛する「フランスのおねゐさま」、まここっつぁんの記事を読んで、「そういえば、こういうこと考えたなぁ」と思い出しましたので、まぁ、頭を使った記念にでも書いとこー、というわけです。



たまにはアザラシーズだってマジメ~に考えたりするんだよん♪(←もうこの時点で怪しい)、ということであります。



「お!珍しく頭使ったのか! どれどれ…」という方、お時間ありますときにでも、ちょっとのぞいてやってください。
(そして「アホやってるアザラシーズしか興味ないね」という方は、さらっと飛ばしちゃってくださいませ~)







トロント動物愛護協会の広告を見た当初、確かに軽い気持ちでシェルターに向かったアザラシーズ。
けれど「猫を飼いたい、動物と暮らしたい」と思ったのには、それなりの気持ちの流れがありました。



2003年、新学期が始まったばかりのその季節。
一言で言うとアザラシーズ、色々と煮詰まっていたのであります。
今から考えれば英語もほとんどしゃべれぬまま飛び込んだこの世界。 
無我夢中でやってきたのですが、当初の目的であった学位取得と卒業もそろそろ現実的になってきて、考える事も徐々に増えてまいりました。
卒業後の進路ひとつにしても、このままここに残るか、日本に帰るか、それとも学校に残るか…。 まぁ、お年頃(…)でしたので、その他にも色々と。



その上、カナダ東海岸はこれから長~~~い冬に突入するところ。
「SAD(Seasonal Affected Disease)」、つまりは天気や気候のせいで気分が落ち込む人続出の、悪名高きカナダの冬。 気持ちが荒む季節です。
そして個人的な理由としては、一人っ子だったアオは物心ついたときから人間よりも動物に囲まれて育ってきたような人間。 その時点で5年以上も動物なしの生活に心が悲鳴。 
アカにいたってはもともと持病持ちで弱い体の調子が少しずつ悪くなりはじめ、こちらの医者や医療システムでは治療が追いつかない状態になりつつあり…つまりは二人とも、無意識のうちに「何か」を必要としていたのでしょう。



シェルターで兄弟に出逢ったとき、そして引き取ったときも、アザラシーズは彼らと日本に帰ることしか考えていませんでした。 
いえ、別に深い理由とか考えがあったわけでなく、ただ自然に、「一緒に帰る」、と思っていたわけです。 つまり他の選択肢の存在など思いもつかなかったというわけであります。
ちなみに引き取った時点から兄弟は将来、アオと暮らすことは決定しておりました。 
アザラシーズ二人とも、日本に帰るとなれば、就職するにしろ嫁入りするにしろ(←それは可能性ナシ)一旦は実家に戻ることになります。 
アカの実家には身障者がいるため、屋内で動物を飼うことは無理でしたし、アオ家はアオと母の二人だけですので、兄弟にもそのほうがいいだろう、という考えでした。



そして実際、日本に帰ることが決定し、日本の検疫制度をここで初めてまともに調べるわけですが…。 今まで「猫旅」で書いてきましたとおり、一筋縄ではいかなかったわけです。
しかしこの検疫制度の難しさを抜きにしても、帰国のことでは兄弟の事に関して、特に考えさせられることがありました。 











それは「一緒に帰ることがこの子たちにとっての幸せなのか?」ということです。



馬鹿げた疑問だと思われる方もいらっしゃるでしょう。 しかし実際、私たちが帰国すると伝えた人10人が10人、「猫の引き取り手は見つかったか?」と当然のことように聞いてきたという事実もありました。
まるで連れて帰るということなど考えもしないかのように、会う人会う人にそう言われているうちに、アザラシーズも考えたのです。
いえ、もちろん、兄弟を誰かに引き渡す、ということではありません。 が、確かに人でもつらい長い空の旅。 それを無理させてまで日本という、この子たちにとっての未知の場所に連れて行く。 やはりこれは、私たちのただのわがままなのだろうか、と。



結論から言ってしまえばその通りなのでしょう。 
我が家は普段、山猫兄弟中心で周っています。 
この子たちのいいように、でき得る限りのわがままをきいてやり、小さい頃たくさんした怖い思いなど忘れて欲しい。 この世界にはだれも自分たちを傷つけようとするものなどいない。 それを分かって欲しい。 それがこの子達と出逢ってから、アザラシーズがずっと願い続けていることです。



しかし実際、最後の最後ではこの子たちは私たちの「事情」に付き合わなければいけません。
今回の帰国などはその最たるもの。 
様々な事情から、日本への帰国はもう絶対事項。 
実際、何度か考えました。 このままここに残る、ということも。
不可能というわけではありません…が、兄弟のためだけに、他の様々な事情を見ぬ振りしてこの地に残る、それはやはり出来ない相談でした。



ならば、誰かに引き取ってもらった方が幸せだ、というのが、ごく一般的な考え方なのでしょう。
もし物言わぬこの子たちが、この地にいたいと思っているとしたら、私たちは彼らを手離すことが出来るのだろうか? …これは、想像も出来ないことでした。 



アザラシーズと兄弟が暮らしてきた上で培った「絆」。 
それは確かにそこにある、と私たちは「知って」います。
「動物、しかも猫相手に何を…」と言われるかもしれませんが、アザラシーズにとってそれは誰がなんと言おうと変えようのない事実であり、何よりも大切なことでもあります。
けれど確かにどこかに、この子たちを今以上に幸せにしてくれる人がいるのかもしれません。
もし、そんな人を見つけてしまったら…。 目の前で私たちがいなくても幸せそうな光景を見せられたら…。 考えはつきませんでした。



日本の検疫制度が今年の6月6日から変わり、必要書類さえ揃っていれば12時間以内で検疫を済ませられるようになりました。 このことも実を言うとかなり迷いました。 
12時間検疫は、我が家ではやりたい放題だけど、一歩外へ出れば怯えて息をするのもままならなくなる兄弟にとって、そして親バカ心配性を地で行くアザラシーズにとっても、とても魅力的なものです。
しかし、これをクリアするためには、時間的にも経済的にも、かなりの無理をしなくてはいけなくなることも分かっていました。
実際アザラシーズ間でも、そしてお互いの家族とも何度も話し合い、6月6日以前、つまり旧検疫制度を利用する(つまりは二週間の拘留期間有り)ことにしようかとも考えました。 いろんなことを急げば、なんとか6月6日以前に帰ることも可能でしたから。
拘留施設のことや、その期間の待遇、かかるお金…いろいろなことを調べました。
しかし結局、この子達のメンタル的にも身体的にも、「二週間の拘留はどうしても無理」という結論に達したわけです。 
その結論を聞き、金銭的なサポートを申し出て、そして「その期間を『無駄』などと考えず、降って湧いた『チャンス』だと思って楽しみなさい。」と言ってくれた家族の存在に、心から感謝しています。



結局のところ、結論はでぬままに、アザラシーズにできることは信じることだけです。 
このつらい旅を終えても、この子達の顔が以前のように曇ってしまわないことを。
生き物が本来持っている、環境に適応して生きていける強い生命力で、異国でもたくましく生きてくれることを。
私たちの事情で振り回しておきながら、最後は彼らの生命力に頼らなければいけない…。 なんとも情けない話ではありますが、心からそれを願うばかりであります。
何よりも私たちが、兄弟を必要としている。 
そして、兄弟もまた私たちを必要としてくれていたらいいなぁ、と願って止みません。(いや、きっと「ご飯係」や「馬」として必要とされているのだけれど…)





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