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【猫旅最後の手続き】


さてさて。 ゲンマさんの病気騒ぎでうっかり忘れそうになりましたが、「猫連れでニッポンへ帰国するための手続き」、まだまだ終わりではございません。
ということで今回は最後の山場、二日前健康診断&裏書ゲット編です。



それでは兄弟が寝ているうちにささっと終わらせてしまいましょう。




last10days12

「にーたん、さびしかったです」
「アタシを納屋に閉じ込めるなんて…いい度胸ね」





まずは直前の健康診断。 
こちらはできれば出発前48時間以内が望ましいようですが、たとえば休日で病院自体がお休みだったり、その他のやむを得ない事情がある場合、事前に日本の検疫所にその旨を伝えて許可をもらえれば、それ以前に入手した健康診断書でも大丈夫のようです。
海豹家の場合、ちょうど帰国2日前は祝日で国民の休日となっていたのですが、ゲンマさんが入院していた病院は年中無休24時間営業ですので、その辺は無問題。
ゲンマさんが退院したとき、すでにカドリ先生以外で予約済みでしたので、健康診断はとってもスムーズでした。
ゲンマさんはまだ少しだけ、自力でおしっこする力が弱かったのですが、診断では問題なし。 といっても、この2日前診断で問題になるのは、①伝染病(狂犬病など)の有無と、②マイクロチップが認識されるかどうか、の2点ですから、結石が入国に際して問題になるということはありません。
ちなみにこちらで記入してもらう検疫所の書類は、書類C2/2 セクション3。 
動物病院が出してくれる健康診断書では、検疫書類と認められませんのでご注意を。



本当に拍子抜けするくらい、何の問題もなく健康診断終了。 
さあ、あとは兄弟の今までのカルテを全部コピーしてもらうだけ。 これは検疫に必要な書類ではありませんが、兄弟の病歴を知ってもらうため、これからお世話になるであろう日本の獣医さんに渡す予定です。(もちろん帰国後、現在の兄弟の主治医であるもっちゃん先生に渡しました。 おかげで先生はすっかり兄弟の病歴を把握してくれています(^◇^))
これで今度こそ、ホントのホントに病院とはオサラバ。 
「さー、カルテもらって帰ろー!(≧▽≦)人(≧▽≦)ノ」とご機嫌で受付カウンターへ向かうアザラシ2頭を待っていたものは…






Σ( ̄□ ̄;)Σ(@□@;) ぬおっ!! サラ嬢!!!






そうだった。 この病院へ来る以上、この方のことを忘れてはいけなかった…
カドリだけじゃなくて、やはりこの人とも最後まで縁があったのね…
いつも通り眼光鋭く、やる気なさげなくせにてきぱきと仕事をこなすその姿に、やはりいつも通りしゅるしゅると気持ちが萎縮していくのを抑えられないアザラシーズ。
ああ、相変わらずのブロンド・キューティー。 なのに怖い…怖すぎる…
で…でもこれが最後だ…頑張れアタシたち!!(T□T)人(T▽T)(←やけっぱち)



「せ…精算お願いします…」と目を泳がせながらカウンターにやってきた、挙動不審な海豹2頭を「ちらり」と見ると、可愛い顔に似合わない、いつものドスの聞いた声でぼそり。



「何?ゲンマ、また調子悪かったの?」



「えっ?!Σ( ̄□ ̄;)( ̄□ ̄;) いや、あの、ただの健康診断です… 明後日には日本に帰るので…」



不必要にびくびくする海豹。 そこへ先日、ハヤテ姫を預かってくれたシッターの看護士さんが、奥からひょっこり顔を出しました。



「きゃ~!! ハイアーテ! 今日はどうしたの~?!」



するとサラ嬢、凝視していたPCのモニターからぐるん!(←ひぃ!)と看護士さんに顔を向けて一言。




「違うわ。 ハヤテよ。」




『どういうこと?』とぽかんとする看護士さんに、サラ嬢は小さい子どもに言い含めるようにもう一言。




「この子は『ハイアーテ』じゃないの。 ハ・ヤ・テ。」




そこでアザラシーズ、今更ながらハッと気づいたのです。
『ゲンマ』と『ハヤテ』という名前は、母音が苦手な北米の人たちには、発音が非常に難しい名前。
ですからカナダではどうしても『ジェマ』と『ハイアーテ』になってしまいます。
そう、よくよく考えてみれば、『ゲンマ』『ハヤテ』と最初からきちんと正確に呼んでくれていたのは、この2年半で出会ったカナダ人の中でサラだけだったのです。
精算をすませ帰ろうとするアザラシ一行に「じゃあね、ゲンマ、ハヤテ。」といつもの仏頂面でさらりと言い放つ(動物には優しい)サラ嬢。
それはとても小さなこと。 だけどなんだかちょっと感動したアザラシーズでした。




cattrip-last

そうよ!アタシはハヤテよ! …なかなか見所があったわね。
(↑そりゃハヤテ姫とサラ嬢は同属ですからね…)





【細かいよ…】


翌日。 その日は祝日開けの週末前、唯一の平日。
週休二日、祝日も記念日もガッツリ休むカナダ政府機関。 この日を逃したら、もう裏書はもらえません。 しかも窓口が開くのは午後の1時から3時半という、なんとも中途半端で非常に短い時間。
アザラシーズに微妙な緊張が走ります。
…え? なぜかって? 
だってゲンマさんが病み上がりなんですよ。 ちゅーことは運転担当のアオ海豹が一人で裏書もらいに行かなければイカンのですよ。 だってアカはホテルでゲンマさん見てないといけないから。(←過保護)。
でもね、問題がひとつあって。 
アオって方向音痴、なんですよね~。 
今までも一人でお使いに行くと、必ずありえないくらい間違った場所から半泣きでアカにSOSを求めることが多々。
初めて行く場所に、それも時間にあまり余裕がない状態で、果たしてたどり着けるのかっ!



結果からいうと大丈夫でした~(^◇^)
というのも、運のいいことにその事務所、アザラシーズが住んでた通りを、ただひたすらまっすぐ行った道沿いにあったんです。 それでもすぐには分からなくて、何度も何度も同じところを往復しましたが。 まあ間に合ったから上出来でしょう!(←…そうか?)



さてこの事務所、カナダから輸出、もしくは国内に輸入される、動物全般の検疫書類に裏書が出来る政府の専任獣医さんが、平日午後のこの時間だけ駐在するところです。
アオが事務所に入ったときには、開始5分前だというのに既に二人ほど待っている人が。 そして待っている間にも次々と人が入ってきます。
でね~、これがまた時間がかかるんですよ! 
実を言うとアザラシーズ、裏書をなめてたんです。 所詮カナダのお役所仕事。 そんなに細かくチェックしないだろう、ハンコとサインをぽんぽんと押してもらっておしまい、みたいに思ってたんです。
ところがところが。
先に書類を提出している人の様子を伺っていると、ひとつひとつの項目を丁寧にチェックしながらそれはもう根掘り葉掘り細かく聞いている。  
はっきりいって小心者のアオ海豹、心臓ばくばくです。
一時間以上待ってやっとこ順番が回ってきたときには、もう汗びっしょり。



それでも裏書をもらわないことにはどうしようもないので、とりあえず書類A&Cを提出。 
担当の初老で眼鏡をかけた落ち着いた感じの獣医さんが開口一番。



「…これはもしかしなくても日本だよね。」



(ビクッ!Σ(゜д゜|||) そ…そうだけどなんか問題あるのかしら? どきどき)



「たしか検疫制度がこないだ変わったんだよね。 変わってからは初めてだから、ちょっと時間かかるかもなあ」



(!Σ( ̄□ ̄;) なんですと?! そそそそんな真剣に見てくれなくてかまわないから!!)



一応書類に不備はないと自覚しているとはいえ、思わず冷や汗たら~りです。



で、ひとつずつチェックされたわけですが、ここでこれから裏書ゲットという方々にアザラシーズからとても重要と思われるアドバイスが。



裏書をもらいに行くときは、裏書をもらうようにと日本の検疫所に言われている書類A&C+狂犬病の抗体値検査結果だけでなく、念のため狂犬病の証明書&タグ、マイクロチップの証明書、里親誓約書などなど考え得るだけの書類、すべてを持参することを強くお勧めします。



もちろんその国、そして裏書する先生によりますが、細かい方はとても細かいですから。
とくに狂犬病とマイクロチップの証明書は、書類A&Cに書かれたことが本当かどうか確認するために、提出を求められる場合があります。
ちなみにアザラシーズは事前に電話で必要書類を確認してから事務所に出向いたわけですが、その時電話で応対した職員さんは、検疫書類以外が必要だとは一言も言いませんでした
あー、よかったー。 とりあえずありったけの書類、持って行って。( ´o`)~3



山猫兄弟の場合、最初に狂犬病の注射をした際、証明書にマイクロチップの番号を書くのを、獣医さんが忘れてしまったんですね。
ですのでその時点で本当にマイクロチップが挿入されていたかどうかを証明するために、里親誓約書に書いてある日付とマイクロチップの挿入の日付、そして狂犬病注射の日付を全部見せるように言われました。



次のセクションに移るたびにかなりどきどきしましたが、とりあえず狂犬病、マイクロチップをクリアしほっと一息。
よ~し。 これで…



「…あれ。 これ間違ってるね。」



(え…( ̄□ ̄;)!! ななななに?! もしかしなくてもカドリ?!)



「この狂犬病注射の日付。 書き直しておくよ。」



(…やっぱりカドリか…あれだけ言ったのに…(#_ _) まあでも書き直してすむなら…)



「ああ、これもちがうね。」



(なぬ!またっ?!!(; ̄ロ ̄)!!) 
「どどどどれですかっ?!!」



「(↑あまりの迫力にちょっと引き気味)え?! ほ、ほらこれ。 この注射はね、遺伝子組み換えなんだよ。」



「!!! そんなことありません!!!」



「いや、そんなことあるから。」



「ないったらないの!!! 絶対違うもん!!!!」



今までしおらしく笑顔を絶やさなかったアジア人の女の子(←カナダ人視点)が、いきなり血相を変えて鬼気迫る様子にかなり驚いたらしい獣医さん。
眼鏡の奥の目をまん丸にして「何か訳があるのかい?」 と聞いてくれました。






さてここでまたしても日本の検疫制度におけるちょっとした落とし穴をひとつ。



以前アザラシーズを大慌てさせた出来事に「狂犬病注射は不活化ワクチン(Killed Vaccine)でなければいけない」というものがありました。
こちらは結局うっかり者のアザラシーズの単なる見落とし(…どこまでうっかりなんだよ…)で、検疫準備している人たちには周知の事実です。



が。



山猫兄弟に注射されたmeriel社のpurevaxという狂犬病ワクチン。 
こちらは大変微妙な存在なのです。 
今現在、日本の検疫所でどのような扱いになっているのか分かりませんが、少なくとも海豹家が帰国する頃は、とても判断の難しい代物でした。



実は海豹家同様、このワクチンを犬猫に打ってもらった方々の中には、事前届出を出した際、検疫所からダメ出しをくらってしまった方もいらっしゃるのです。 
その場合、一番最初の狂犬病注射からその後の6ヶ月待機、そして抗体値検査にいたるまでの210日間すべてをやり直さなくてはならないという、時間的にも経済的にも、もちろん精神的にも大変なダメージを被ります。



どうして海豹家の届出がこのワクチンで受理されたのかは、専門家でないアザラシーズにはまったくわかりません。 
ただいくつか皆さんのお話を照らしあわせてみると、



・purevaxは不活化ワクチンではあるが『遺伝子組み換え』であるため、日本では認められないらしい。
・ただし2004年12月~2005年1月以降、まったく同じ名前の「Killed」ワクチンが出たらしい。
・この↑時期前後にワクチンを接種していた場合、ワクチンが『遺伝子組み換え』か『Killed』か判定するのは非常に難しいらしい。
・上記の時期以降のワクチン接種でも、ワクチンの品質保証期限は長いため、病院側にストックがある限り旧タイプの『遺伝子組み換え』ワクチンが使われるらしい。



という、実にあやふやな情報ばかり。 
実際、海豹家と同じワクチン&似たような接種時期でダメだった方も、オッケーだった方もいらっしゃるようですのでますます不思議です。
ただ、日本は細かいワクチンの種類まで大変厳しいようですが、海外ではそこまではっきり区別されていないというのは通説のようで。 ですから獣医さんが「これはKilledワクチンです。」と言って打ったとしても、それが日本では受け入れられないワクチンだったということが多々あるようです。



とにかく念には念を入れて、狂犬病注射前にはしつこいくらい日本の検疫所にワクチンの種類まで確認することを強くお勧めします。



まあ、アザラシーズの個人的な見解としては、病院の先生がこれは「Killedだから大丈夫」といえば、それを信じちゃうのも無理はなく。(←信じた人たち。) 
今の状況だと、すべての人が注射や何やらの専門知識が必要ということになり、はっきりいってそれは素人の飼い主に多くを求められすぎなような気がします。






というわけで、いまだにびっくり顔の専任獣医さんに、この日本の検疫事情を説明してみたところ。



「うーん。 確かに狂犬病の証明書には「KILLED」と書いてあるけど…これは遺伝子組み換えだったと思うけどなあ。 でも生ワクチンではないから大丈夫なべきだよなあ。 とりあえず『遺伝子組み換え』と書いておくけど、これで入国が拒否されることもないよ。 だってこの情報で受理書が出てるんだろう? もしダメっていうんだったら受理書を発行するときに言われるはずだよ。 ということで、はい、『遺伝子組み換え』、と。」



あーーーーー!! ひどい! 書いちゃった!! あんなに切々と訴えたのに…(T△T)



でもまあ書かれたものは仕方がありません。 いまさら引くこともできませんからね、アザラシーズ開き直りました。 
もし日本の検疫で「問題あり」とか言われたら、その場で新聞社に電話してやるっ!とまで決意を固めましたよ!



『お役所仕事の怠慢! 今度はいたいけでかわいくて愛らしいハヤテくんとゲンマくんが被害に!』



って記事と山猫兄弟の写真がどーんと出れば、きっと全国から同情の署名が集まって、せめて自宅検疫になることでしょう!(←アホ)



その後は特に問題もなく裏書も無事ゲット。 
一匹20ドル、計40ドルを支払って最後の一仕事はおわりです!(^◇^)
さあ! あとは明日、日本行きの飛行機に乗り込むのみ!




cattrip-last2

にっぽんご、たくさんおべんきょうしました。 ぼく、おりこうさんです。






④に続く



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