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【ニッポン上陸!】



拷問に等しい不愉快なフライトを終え、飛行機はついに中部国際空港へ!
なにはともあれようやく二人と二匹で辿り着いた日本の地。
感無量です。
あ、そうそう、忘れるところだったわ。



「もう二度とエアカナダなんぞに乗るかぁ!! ボケェ!!」
(# ̄□ ̄)ノ(#゜□゜)ノ



…さ、入国審査へ向かいましょう。





cattrip5

にーたんとおひるね。 うれしいでーす。
重いわ…これが国を治める者の重圧ってやつ…?(←寝ぼけ中)







飛行機が到着した時点で、予定時刻よりすでに一時間遅れ。 
もちろん検疫所には飛行機の便名、到着時間などを伝えてあるものの、この遅れは心配です。
しかもそれなりに大きい空港内のどこに検疫所があるのかまだわからない状態。
気ははやるものの、それに反してそろそろ体力の限界にきているアザラシーズ。 



な…なんか……意識が遠くなってきた…(((。o゜))))((((゜o。)))
ルーベンスの絵と天使が見えるよ、パトラッシュ…(←『フランダースの犬』世代)



へろへろぼろぼろよれよれで、ただ気力のみでずるずると足を進め(←傍から見たらおぞましい二人だったでしょうねえ…)、ようやく荷物受取所までたどり着きました。
たしかこの辺りに検疫所はあるはず… 意識のあるうちに…じゃなかった、荷物を待っている間に、検疫所の場所を探し出しておきましょう。
やはり空港係員の方に聞くのが早かろうと、近くにいた可愛らしい係員さんに「あの~、すいません、動物検疫はどこでしょう?」と尋ねれば



「あ! カナダから2匹の猫ちゃんとお戻りのお客様ですね! 検疫から連絡をもらっておりまして、お探ししてたんですー! よかった、無事に着かれて!」



…え?



「検疫所はあそこに見えているカウンターですよ。 すぐそこです。 長旅お疲れ様でした。 猫ちゃん、大丈夫でしたか?」



ニコニコと微笑む係員さん。



「はあ…大丈夫です…ありがとう…」






ちょっと待て。
ええと。 今何が起きたのでしょう?



疲れきって頭が完全に飽和状態のアザラシーズ、状況が飲み込めません。



ええと、まず検疫所は空港の係員さんにまで連絡をしていてくれた。
セントレアなんていうでっかい国際空港の係員さんたちが、わざわざ私たちを探してくれていた。
山猫兄弟を心配していてくれた。
「お疲れ様」って労ってくれた。





・・・



・・・・・・



・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・



ぬおー!! ビバ☆日本の心!!!
ビバ☆セントレア!!!!
\(T▽T)人(T△T)/







ものごっつく久しぶりに人の思いやりというものに触れた気がしたアザラシーズ。 
ありがとう。 ありがとう。 まるで今までの疲れも吹き飛ぶような気持ちです。
「うれしいねえ…(ノ_<。)(ノ▽T。)」と感涙に浸っていると。
ここへきて、山猫兄弟も飛行機を離れ『別の場所』に着いたとはっきり悟ったのでしょう。
我慢の限界だったのか、2匹とも「もに~むに~もに~むに~」「ぐなーなーなー」と鳴きながらキャリーの端をブチブチ噛み千切りだしたではありませんかっ!



い…いかん! 早くせねば!Σ( ̄□ ̄;)Σ(@□@;)



ここでアザラシーズ二手に分かれることにしました。 
アカが荷物を待ち、アオは先に検疫所のほうへ。
ということで、やっと手に入れたカートに姫とゲンマさんを乗せ、アオ海豹、荷物受取所の一番端のほうにある検疫所までひとっ走りです。



日本の検疫。
この日、この時のためだけに半年以上もの間、身体的、精神的、そして金銭的にもかなり無理をしながら頑張ってきたわけで。
あまりの緊張で、カートを押す手にもぎゅっと力が入ります。
海豹家の『猫旅』のすべてを握る中部国際空港検疫所。 
それが今、目の前にあるのです。









【中部国際空港検疫所】


検疫所の周りはとてもがらんとしていて、そこだけぽっかりと開いた空間のよう。 
ちょっとした受付みたいなカウンターに、職員のおじさんが座っているのが見えます。
周囲に誰もいない上、ぼろぼろの格好でキャリーを二つ乗せたカートをガラガラと大音響で押して走ってくるアオ海豹はすぐに目についたようで(←そりゃそうだ)、そのおじさんがさっと立ち上がりました!
ひぃ! 怖いよう! (><) でもでもここがホントの勝負どころ!! 腹をくくって…












「ああ~~! ゲンマちゃん! ハヤテちゃん!! 
 待ってたよ~~!!\(≧▽≦)/」













ええ?!!Σ( ̄□ ̄;)






アオ海豹を素通りして、キャリーに抱きつかんばかりのおじさん。






(…あ…あれ?…こ…ここ…検疫…だよね?) 
「…え…えーと…あの…遅れてすみません…」






「いやいや!かまいませんよ~! 
ゲンちゃんとハーちゃんの様子はどうですか?!






ゲンちゃんとハーちゃん?!!Σ( ̄□ ̄;)






まるで久しぶりに遊びに来たお気に入りの姪っ子を迎えるような歓待振りに、余計に心臓がバクバクしながらも(←何がなんだかわからなくて疑心暗鬼のアオ海豹…)誘導されつつ、受付の真後ろの検疫ルームへ。



で、ここでおじさんの話によると。



アザラシーズ、日本の検疫と連絡を取るようになってからずっと、電話するときやFAXを送るとき、必ずある職員さんを指名させていただいてたんですよ。 
本来なら検疫所の職員さんを指名する必要もないんですが、一度お電話で話したとき、その方が大変感じが良い上に丁寧で仕事のできる方だったので。 
もちろん帰国直前にゲンマさんが結石になった時もその方に電話して、延期の手続きの指導をしていただいたんですが、電話口ですっごく心配してくれて。



「書類のことはこちらでどうとでもしますから。 そんなことよりゲンマくん、大丈夫ですか?」って。



あれは本当に本当に嬉しかった。(T△T)(T△T)
その方が最後にカナダからお電話したときに、「残念ながら私はゲンマ君とハヤテ君が帰国する日は勤務日じゃないんですが、その日の係の者にちゃんと伝えておきますから」って仰ってくれてたんです。



そして本当にちゃんといろいろ伝えてくださっていたらしく。 



「だからゲンマ君とハヤテ君が無事着いたことがすごく嬉しいんです。」と、ニコニコ顔で話してくれるおじさん。



ああ、ほんとにほんとに、その温かい気持ちが心に沁みます。 (ノ_<。)



検疫ルームに入ると、おじさんはすぐにお水の用意をして、
「ゲンマ君とハヤテ君、出してあげてくださいね。 私も会いたいけど…たぶん(知らない人は)怖いよなあ。 外に出てます。 きっと私より女の先生のほうがいいですもんね。 すぐ来ますから。(しょんぼり。) …あ! それからトイレは好きなところでさせてあげてください。」といって検疫の獣医さんを呼びに行ってくれました。



なんてええ人や…(ノ_<。) …ってあれ? ちゅーことはおじさんも獣医さんなのか!(←今更。そして失礼。)






キャリーを開けてやると、相変わらず新しい場所には強い兄弟。 
あちこちふんふん。 ふんふん。 しているうちに獣医さんがやってきました。
まずはすでに提出してあった書類を確認。 それからすぐに検診。
まずはふごふごとあちこちの匂いを嗅ぐのに夢中な姫様から検診してもらい、それからゲンマさん。 
ゲンマさんは順番を待ってる間にしっかり「ここでしてみます。」とおしっこ済み。(それも流しでちゃんと(?)おしっこしたので、あとでおじさんにとっても褒められてました。)
検診といっても、「伝染病に冒されている兆候はないか」を見るだけですから、熱を測って目を見てちょっと触診という程度。 あ、それから忘れてはならないマイクロチップの読み込みです。
ちょっとどきどきしましたが、無事読み込みもできました。(^◇^)



ちなみに例の狂犬病ワクチンの種類は、ここではまったく問題になりませんでした。 
一度受理書さえ出てしまえば、あとは裏書と、受理書と裏書書類の間に齟齬さえなければ、検疫所としては特に問題はないようです。
獣医さんの話によると、検疫の時の動物がいかにもこれは狂犬病…という状態ならいざ知らず、受理書と裏書さえあれば、検疫所まで来てダメだしされることはまずないそう。



ひとまずホッとしてふと顔を上げると、無事荷物をゲットしたらしい、二つのでっかいカートを交互に押しながら走ってくる(←間抜けだ…)アカ海豹が、おじさんの座っているカウンターに近づいてくるのが、検疫ルームの大きなガラス越しに見えました。



アカ海豹に気づき、何かしら大きな声で言いながら立ち上がるおじさん。
?!!Σ( ̄□ ̄;)という顔のアカ。



…ああ、ありゃおじさんに「『ゲンちゃんとハーちゃん』は中ですよ!」とか言われたな…(←当たり。)  




cattrip5_2

あら、またアタシの崇拝者? …美しさって罪ね…






さてさてここで。 
やはりゲンマさんの膀胱の様子、気になるわけですよ。 で、獣医さんにちょっとおしっこがたまってないか診てもらえませんかとお願いしたんですが、断られました。
検疫の獣医さんは「診察」をしてはいけないんですって。 でももちろん獣医学的なアドバイスをすることはできるというので、ひとつ非常~に気になっていることを聞いてみました。





それはね。 アザラシーズ、怖かったんであんまり目を合わせないようにしてたんですが…
ハヤテ姫、3分の2くらい白目向いたまま、ずっと歩き回ってたんですよね…。
白目以外いつもと変わらない様子がますます怖い。 
で、ちょっとびくびくしながら聞いてみたんです。 もしかして飛行機の気圧とかがいけなかったのかしらと思って。
で、獣医さんがおっしゃるには



「あ、鎮静剤、与えました? それですね~。 鎮静剤が効いているから体は寝たいのにハヤテ君は絶対寝たくないんですよ。
つまり体だけ半寝の状態なんですね。 うふふ。 普段から頑固な子なんですか?」



……ええ。 とっても。 
頑固というより、自分の意思に反するものはすべて嫌いなんです…。






そんな感じで、本当なら今回の『猫旅』で一番過酷な山場のはずの検疫は、とっても穏やかに過ぎていきました。
書類にサインし、検疫のスタンプを押してもらい、「はい、これでもう日本の猫ちゃんです」といわれたときは、言葉では言い表せないくらい、本当に本当に嬉しかったです♪



last10days21

山猫兄弟、晴れて日本の猫となりました!!






あ、そうそう。 
中部国際空港の検疫所の職員さんたちは本当にいい人ばかりで、なんとゲンマとハヤテに漢字の名前まで考えてくれてたんですよ!
「だって日本の猫になるからね!」ですって。 「でもハヤテ君はともかく、ゲンマ君の漢字が難しくってね~。」ということで、途中で断念されたようですが。(^▽^)(^▽^)
カタカナだけど、「ゲンマ」と「ハヤテ」はすでにこれ以上ないくらい日本の名前だと思うのですけれど!(≧ω≦)(≧ω≦)
でも「漢字をプレゼントしよう」と思ってくださった、その気持ち。
それがすっごく嬉しかったんです~!!





さて、昔から「家に帰り着くまでが遠足です。」と申します。
というわけで、明日はいよいよ『猫旅』のラスト!
「そして信州へ編」です!!!



⑥へ続く



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