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…もうこの際、出直しでもなんでもいい。
帰ろう。お家に帰ろう!(T□T)


病院に足を踏み入れてすでに2時間以上。
シンプルな「採血」という当初の目的どころか、自分たちの獣医がどこにいるのかすらもわからない上、不満爆発の兄弟猫をなだめる策も尽きたアザラシーズ。


もうを待っていられません。
また明日来よう。 受付でそう言おう。

そしてアオがケージをつかんだその時、おもむろにガチャリと開くドア。





「確認とったよー!」




王のご帰還です。




あいかわらずにこにこと上機嫌のカドリ先生を目の前に、『か…帰ろうとしたこと、気付かれてないよね…』と気まずい気分でいらぬことを心配するアザラシーズ。
しかしそんな私たちの挙動不審ぶりなどまったく目に入っていないカドリ先生は話を続ける。



「あのね、カナダの研究室に電話して聞いたらね、そういう成分検査は大抵はカンザス大学にいくって。 それで、それがもし本当にカンザス大学にいったら、検査結果の表のどこかに『カンザス大学』って書いてあるはずだって!」




帰ればよかった。




「これで一安心だね!」
目をキラキラさせながらのたまうカドリ先生に、『どこがじゃ!ゴルァ!』(#゚Д゚)と言えるような気力は、この時の飼い主たちに残っていない。 ただ心の中で『カナダの研究所に電話してどうすんだよ…』と空しくツッコミを入れるのみ…




「というわけで~(←なにが?)採血、しましょうかね。」




ウキウキと兄弟猫の入ったケージに手を伸ばすカドリ先生。
この時ハッとして身構えてしまったアカと、無意識にケージをかばうように抱えたアオを、一体誰が責められようか。
しかしそこはもちろん我らがカドリ先生。 そんな飼い主の不安などに気付くはずもなく。




「大丈夫!2匹入ってるけど、軽いもんだって。 持てる、持てる!」




…かなり見当違いの言葉を残して出ていくその背中と、ケージの中からうらめしそうにこちらを見る兄弟猫をなす術もなく見送るアザラシーズ。





ごめんね!子どもたち!そんな獣医に預けた、不甲斐ないアタシたちを許して!(T□T)/



…かくしてひどく長く感じた30分後。 無事、五体満足\(≧▽≦)/で帰ってきた愛猫2匹を確認して安堵する飼い主二人に、なにやらファイルのようなものを手渡すドクター・カドリ。



「これが今日作った分の必要な書類だよ。 僕の名刺も入ってるから、何か不備があったり質問があったら、いつでも電話してね。」



必要な書類……ああ、ここからカンザスに送る文書とかかな…そうだな、国外に送る以上、申請書とか多分いるよね…
疲れてぼんやりとしながら説明を受けつつ、それでも心の中で『質問しても、君じゃ話が進まんだろう…』とつっこむことはもちろん忘れない。




「じゃ、今日はこれでおしまい。 次は僕を指名で予約入れてね。




いや、それはないから。(キッパリ。)




この心の叫びは届かなかったのだろう。
カドリ先生は「それじゃまた~」とゴキゲンで奥へ消えていった。



『完結編・その後 『それからどうした?!』につづく。

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