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さて、生態系上、自分たちよりはるか上に位置するであろうサラ嬢に、当然のごとく惨敗したアザラシーズ。 
ここはもう腹をくくって、例のとんでも医者、ドクター・カドリの電話を待つしかありません。
『カドリ先生と会話』 …想像するだけでサラ嬢との会話の時とは一味も二味も違った、ビミョーな緊張感がアザラシーズの間に漂います。




い…いや、待て。
今回は別に診察でもなんでもなくって、ただ検査結果の有無の確認だけ。 
だいたいあんな大仰な検査の結果が本当にもう届いてるんだったら、電話の一本もないのはおかしいじゃないか。 もっとちょっとした検査のときだって、結果がでたらすぐに電話か留守電に連絡が入るんだから。 
そうだよ。 まだきっと届いてないんだ。 



だからカドリ先生でも大丈夫。 
うん、きっと大丈夫…なにが「大丈夫」なのかは当人たちが一番よくわかっていないのでありますが、とりあえず電話を待つことにするアザラシーズ。
まだお昼前だから、ランチが終わったころ電話をくれるのでしょうか?



待ちます。



待ちます。



待ちます。



待ちま………




(夕方。)






かかってこねえ。







やっぱりカドリはしょせんカドリなんだ!!(←意味不明。)うわーーーん!!!(T□T)






結局夜になっても電話は鳴らず、今日はもう連絡はないものと、待ち疲れた飼い主たちがもう寝ようとしたそのとき。



プルプルプル…プルプルプル…



夜中の12時前に電話のベル。



こんな夜に電話をかけてくるのは日本の家族くらいのもの。 それでも10時を回ることはめったにありません。 
『うちで何かあったのかしら?』そう思わせるものが深夜の電話にはあるため、ちょっとびくびくしながら受話器を取るアザラシーズ。



「もしもし?」



「どうもどうもこんばんはー。カドリですけど。あ、獣医のカドリですよ。」




ほかの『カドリ』なんて知らないよ!!!




そうだった…この人はこういう「ありえない」人だった…バカバカ。アタシたちのバカ。 
あの時痛い目を見たはずなのに、のど元過ぎればなんとやら。 もうこうなったらとっとと要件済ませて電話切ってしまわなくっちゃ。 



「あのー、例のカンザスに送ってもらった(←ここ強調)血液検査、まだ結果きてないみたいですね。 できればきた時点で、すぐお電話いただきたいんですけど。」



そう、必要事項だけ伝えて、これでおしまい。 あとはカドリ先生が「はい」と答えてくれればそれで…



「あ、それ、ここにあるある。」



「…は?」



ち…ちょっと待て…この流れは…



「いやー、けっこう早く結果きてたみたいですね。びっくり。アハ☆ それじゃ説明しますよ~」




ノーーーーーーーーーーッッッ!!!!! 
\(T□T)))(((T□T)/




待て!待ってくれ!説明するならその前に確認したいことが…




「ゲンマのThe Fluorescent Antibody Virus Neutralization test の結果はですね、6.01ml per IU で~、これは0.5 ml per IU の~…」





わかるか!!!っていうか、それ『説明』じゃなくて『朗読』だよ!!!




もうこうなったら、誰もカドリ先生を止められない。 
そう、この人は人の話なんぞ聞いちゃあいないのです。
えんえんと続く、意味のわからん医学用語をただ呆然と聞き流すアオ。 受話器を持ったまま、眉間にしわをよせてポカーンと口をあけているアオを、ドキドキしながら見つめるアカ。 そして4~5分ほど経ったでしょうか、ようやくカドリ先生の「朗読」が終わったようです。



「…ということでした~。 なにかわからないとこ、ありました?」




なにがわからないのかもわからないよ!!カドリ先生!!




「あの…つまり抗体値は足りてるんでしょうか?」



「えーとね、あ、それ書いてあるよ!ん~『今回の結果はたいていの地域で認められる値です。』だって!よかったね~!」




よくないよ! その『たいてい』に日本は含まれるのかそのへんどうよ?!!!




「…(くっ…頑張れアタシ!)…そ…それじゃ『カンザス大学で検査した』っていう証明書みたいなものはついてました? 検査した医療技術者のサインがないと無効なんですけど…」



「あ!そういえばカンザス大学がどうとかこうとかって話してたね。(←やっぱり忘れてたな…)んー、カンザス~カンザス~…あ、あった!えーと、「カンザス大学でテスト。」って一番下の注意書きに小さくちょこっと書いてあるよ!完璧だね!」




だから注意書きじゃなくてカンザス大学の正式書類というか検査員の手書きのサインとが必要だって言ってるのになんでこの人は…!! _| ̄|○ |||






「というわけで~(←だからなにが?)これでもう日本へ帰る準備はバッチリだね!」




…「はい」と答える以外に何ができよう? 
カドリ先生に電話で立ち向かおう(←?)なんて、アタシたちには100年早かったのだ。 生身で会ったときだって、アタシたちの言いたいことなんてちっとも伝わらなかった。 
そう、カドリ先生と対等に話せる人間なんて、この地球上に今のところあの「助手」しかいないに違いない。 ああ、助手の名前を聞いておいて、助手に電話すればよかった…




いろいろと手助けできてよかったよ~。それじゃ、また定期検査のときにでも病院でね!」




…『なにをしてもらったっけ…?』なんだかよくわからない、ひどく理不尽な敗北感を味わいながら、受話器を置くアオ。 



えーと、つまりはどういうことだったんだ? 



検査結果はもう病院にきてて、カドリ先生は今日まで気づかなかった(…)と。 抗体値はたいていの地域でOKの値で、カンザス大学で検査したらしい






………



…それって……









結局なんの確認もできてないよ!!!(@□@;)








…そしてカドリ先生は今回も「カドリ最強伝説」に新たな足跡を残して、一人さわやかに消えていったのでした。



つづく。

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