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緊急だったため、担当獣医はその夜の当直だった初めての先生。 
優しそうな女医さんで、慌てふためくアザラシーズを宥めつつ話を聞いてくれます。



「先生!もうよだれがぶわーっ!って!水溜りできちゃうくらいにどわーっ!って!」
「うんうん、大丈夫だから落ち着いて。 よだれ以外で何か気付いた事、あった?」



飼い主と獣医師が話をしている間にも、ゲンマさんの下に次々できるよだれの水溜り
その量に先生もびっくりしたようです。


「確かにこれはスゴイわね…可能性としては歯の間かのどに何か詰まったとか…」



あらゆる獣医さんに褒められてきたゲンマさんの白い歯にも、のどの奥にも何の異常も見られません。



「それじゃあ最近、お掃除とかで今までと違う薬品使わなかった?」



我が家で掃除に使うのは重曹やお酢、そして天然原料のものだけ。 
しかも山猫兄弟が来てから1年以上、ずっと同じものばかり。



「うーん、もしかしてペットシャンプーかしら…」



けれどゲンマさんをお風呂に入れたのは1週間も前。 
今頃症状が出てくるとはちょっと考えにくい。



「食べ物は?何かいつもと違うものあげたりした?」



ハヤテ姫とゲンマ王子のご飯はいつも同じ。 
ならば王子だけこんなことになるのはおかしく。



「あとは植物かしらね…」



ウチには植物などひとつもございません。




「…」



どうやらネタ(?)も尽きたらしい獣医さん。 しばらく事典を引いたり(←注*某獣医のように『教科書』ではありませんのであしからず)他の獣医さんたちにも意見を聞きにいったりと、いろいろ手を尽くしてくれたのですが、理由はまったくわかりません。



「…やっぱりどこも異常はないのよねえ…」



もう一度ゲンマ王子の体の隅々を調べ、ほとほと困り果てた、という様子。



「…でもご飯も食べているし、普通に遊んでいるのよね? それじゃ確実に毒物ではないわ。 だって毒物飲み込んだんだったら、食欲があるはずないもの。 今言えるのはこれだけかしらね… あ、ちょっと待って。 今も食欲あるかどうか、一応確認してみましょ。」



おもむろに猫缶を取り出し、パカッとフタを開けて中身を指にすくい取る獣医さん。 
それをゲンマ王子の鼻先に、ゆっくり近づけます。



「…まあ、病院の診察台の上でご飯食べる犬猫なんてまずいないんだけど。 猫は特にデリケートだからね。 とりあえず匂いに興味を示せば、食欲はあるってことだから…さあ、ゲンマ君。 いい匂いって少しは思ってくれるかなー?」





ぬおっ!Σ( ̄ロ ̄lll) 食った!!





「ぐぬー。」





しかも「もっとー。」って催促しやがった! (」゜Д゜;|||)」



「…あら…あ…私も獣医やって長いけど、これやって本当に食べた子、初めてねえ…あらら、まだ欲しいの?うん、あげるわよ。 あー、もうこれは確実に毒物じゃないわ。 安心していいわよ。」



いきなり降って沸いた『棚からぼた餅』のごちそうに、一人ゴキゲンでしっぽをふりふり食べまくるゲンマさん。



よ…よかったけど…
どっちかっていうと穴があったら入りたいほどハズカシーーーーー!!!|T□T;) |□T;)|T;) |;) |)



とりあえず血液検査も、ということで採血をするため、先生がゲンマを検査室まで連れて行くことに。



今まで頑としてケージの奥から出てこなかったゲンマ王子、自ら進んで先生に寄りそいます。




お…王子!もうご飯はもらえませんよ!!(@□@;)




ああ、しかし王子の期待に満ちた眼。 「このひと、ごはんくれたの。いいひと。きっとまたくれるの。」と、いまだ水漏れ蛇口でぽたぽたしながらも全身でアッピールしております。





それじゃ…それじゃまるで…



アタシたちが食わせてないみたいじゃないかあああーーー!!!(T□T;)/(T□T;)/





飼い主の悲痛な心の叫びが届くはずもなく(…)、ウキウキモードのゲンマ王子と部屋を出てゆく先生。
その背中を見送りながら、がっくりむなしくうなだれるアザラシーズなのでした…






それから3日ほどこの「ぽたぽた蛇口」は止まらず、家中いたるところに水溜りを作りながら寝床を変えるゲンマさんの姿が。 けれどその後、ぴったり止まりました。



アオ家ご用達獣医・モッチャン先生(←もちろん日本の)にお聞きしたところ、もしかしたら猫の自律神経失調症かもしれないとのことでしたが、いまだ理由はまったくわかりません。



アザラシーズ家七不思議の一つとして(あと六つはなんだ?というツッコミはなしよ。)今も語り継がれている逸話でございます。





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